パラリンピックを終えて

東京大会が閉幕しました。

結果はT63走り幅跳び4位 6m75日本新アジア新記録でした。

試技順が発表された時に考えたことは、試技順が2番目と早かったため、1本目にビックジャンプをしていこうと決めました。

今回、サブトラとメインのサーフェスの硬さが少し違うということを事前にわかっていたため、サブトラでのアップは少なめにしました。ファイナルコールのところで幅用の義足をつけ替えをし軽く動きました。会場に入ってからは2本の跳躍練習をしました。その時の状態はすごく良く、いつもより50cmほど長い助走距離でした。

時間になるとバックグラウンドに誘導され、順番にカメラの前でポーズをして選手紹介をされました。

選手紹介から1本目に試技までは時間が短く、選手紹介が終わるとすぐに1番目の選手が試技に入りました。

1本目に集中をして、いいジャンプができ、自己ベストに近い6m62

そこから3本目までは他の選手の跳躍や記録は見ませんでした。

3本目を終えると順位によって試技順が変更され、その時に5位につけていることが分かり、3位が6m74ということも知りました。

今日の調子からとして6m75はいけるんじゃないかと思い望んだ4本目は、わずかにファール。そして5本目に6m75を跳び、自己ベスト更新と3位に順位を上げメダル圏内に入りました。

そこまでのストーリーは完璧でした。しかし、そこで火がついたのが4位に落ちたレオンでした。5本目にすぐに逆転する7mオーバーの記録をし2位に上がると、6本目はヌタンドが世界新となる7m17を跳び、1位にそのあとレオンが7m12を跳び2位に上がり、1本目から7mを跳んでいた今季好調のダニエルは3位に下がってしまいました。

7mオーバーが表彰台を占める結果になりチョーハイレベルな戦いのなりました。

その火付け役になっただけで終わってしまいましたが、多くの人が楽しめた走り幅跳びになったんじゃないかと思います。

僕も久しぶりの国際大会で最高の楽しかった!そして目標であった、最高のパフォーマンスができました。

今回、スポンサーである名取製作所には、ソケットと膝をつなぐ部品の軽量化に取り組んで貰いました。義足の選手からそのパーツはなんだとか、穴が空いていて大丈夫なのかなどの反応をもらいました。持ってもらうと軽くていいなとも言ってもらいました。

そして、カイテキには直前まで対応していただき、国産ブレードを作って頂きました。直前での変更はするものではないと自分でも思っていましたが、使ってみるといい感触があり、自分の感覚を信じてチャレンジしました。

テレビの前で応援していただいた皆様ありがとうございます。試合後たくさんのメッセージをいただきました。全てに目を通しています。本当にありがとうございます。

選手村、競技会場でボランティアをしていただいた皆様、いつも笑顔であいさつありがとうございました。多くの選手が日本でパラリンピックを開催してくれてありがとうと僕に言ってくれました。それは支えてくれているみなさんのおかげです。

最高のパラリンピックになりました。

ここからが日本のパラリンピックのスタートです。これからも応援よろしくお願いします。

来年は、神戸で世界パラ陸上が行われます。826日ー94

有観客である時には是非生で競技をみてください。

https://kobe2022wpac.org