プロになった理由

陸上とスノーボードの両競技でパラリンピックを目指すにあたり、プロという形でやりたいと思いました。個人スポーツの場合、企業選手とプロ選手の違いは、主体が企業にあるか自分であるかだと私は思います。企業選手は企業の中での規定やルールによって選手活動を行うことが許されること、プロ選手は自分がどのようにしていきたいか、目指す目標や種目などを設定し、一緒に応援してくれスポンサードしてくれる企業や人を見つける形だと思っています。

常に自分が中心であるためには自身の考え方がとても大切です。
私のモットーは、常に挑戦したいということです。アスリートとしてワクワクドキドキがたまらなく好きです。そのワクワクを達成するためのツールの一つとして、陸上競技やスノーボードがあります。

冬季パラへの挑戦は2014年ソチ大会の前から思い描くようになりました。それは新種目としてスノーボードクロスが入ったことがきっかけです。私はとある障がい者スポーツの関係者にスノーボードの話をしましたが、その頃はまとめている団体もなく日本は不参加の種目でした。当時出場するためには、まとめる団体の設立と大会を開催し、選考しなければならず、私一人の力では無理だと諦めました。しかし2015年障がい者スノーボード協会が設立され、2016-2017年シーズンに障害者スキー連盟の中にスノーボード委員会が設立され、強化選手が選出されました。

私は強化選手に選ばれるため2017年2月に行われた、全国障がい者スノーボード選手権に初出場し初優勝しました。そして8月に強化選手に選ばれ、9月にはニュージーランド遠征に行きワールドカップで6位入賞しました。現在、平昌パラに選考されることを目標にトレーニングしています。

東京パラリンピックが決まったことにより、企業がアスリート雇用や障がい者雇用率向上のためにという形で動いている中、私自身はもっとリスクを負う形で競技に取り組みたいと考えました。

今までは企業に守られながら、安定したとこから競技力を向上のさせて来ましたが、これからは、自分をもっと成長させるためにプロという形が必要と感じました。
東京パラリンピックでは、金メダル獲得することを目標に頑張っていきます。

応援よろしくお願いします。